起業して上手くいっていたはずなのに、突然、倒産、廃業してしまうというケースを目にすることがあるかもしれません。
どうしてそうなったのか調べてみると、その理由は実に様々です。
ですが、その原因の本質を抽出してみると、ある共通項があります。
ビジネスというのは一つ一つが利益を上げるためのシステムであると言えるわけですが、そのシステムにトラブルが起こり、機能しなくなったというのが大雑把な原因と言えます。
そのトラブルに対処できずに、ビジネスが終わるのは、システム上のある事象に依存しすぎたために起こることが多いように思います。
例えば、大企業の下請け会社の場合、仕事の受注をすべて、その大企業に依存しているため、その大企業から仕事がもらえなくなったら、即倒産ということになります。
集客をインターネットのホームページからの受注に依存してたなら、検索順位が下がっただけで、大打撃を受けることになります。
また、商品の仕入れ先を一つしかもっていなければ、そこと取引できなくなったら、商品が手に入らなくなってしまいます。
これらに共通するのは「依存」という点です。
このように、ビジネスのシステムを維持するうえで、特定の関係先等に依存しすぎると、非常に危険だということがわかります。
取引先に限って言うと、基本は20分散が必要と言われます。
つまり、取引先は一つでは無く、20ぐらいに分散しておくのが安全ということです。
20に分散すると、1つあたりの割合は5%程度です。
それぐらいであれば、例えその取引先が無くなっても十分に対応できます。