起業して生き残るのは本当に難しく、実際、起業して5年持つのは全体の15%程度しかないと言われています。
特に危険なのが最初の1年です。
この1年を持ちこたえることが出来ずに、退場していく人がかなりの数に上ります。
もちろん、続けてもダメなものなら早めに撤退したほうが傷口を拡げずにすみます。
一旦撤退して、また切り口を替えて再度、挑戦するというのも良いと思います。
ただ継続していれば、形になりそうなのに、資金がショートしてダメになるというケースも多いのです。
そうならないためにも、起業する人は1年分の生活費を預金として持っておくのが理想です。
これは事業資金ではなく、あくまでも1年倒産せず持ちこたえるための資金です。
起業すれば収益が出るので、そこから生活費を捻出するつもりの人が多いのですが、その前提は大変危険です。
データ的に見ても、起業後1年はほとんど利益が上がらないのです。
赤字になる可能性も高いと考えたほうが良いでしょう。
また、事業から上がった収益も広告費や雇っている人たちの人件費など、ビジネスを継続するために注ぎ込まざるを得ないことが多く、そこから自分の生活費を出すことができないことも考慮しておくべきです。
そのために、取りあえず1年分の生活費を用意しておきましょう。
もし、あなたが月に20万あれば生活できるということなら、20×12=240万円が用意しておくべきお金です。
月に30万であれば360万必要と言うことになります。
逆に言えば、起業するかどうか迷っているなら、この1年分の蓄えがあるなら、思い切って挑戦してみても良いと思います。