起業と言うと会社を飛び出して、自分の腕一本で勝負していくのが一般的です。
すべてが自己責任ですから、もし、失敗した場合には大きな影響を受けることになります。
いわゆる起業によるリスクということですが、金融機関などから融資を受けたりしたときには、大きな負債を背負うこともあります。
起業に挑戦してみたいというチャレンジスピリットがあっても、家族がいる人の場合、リスクが気になって起業を思いとどまるというケースも後を絶ちません。
そんな中で、リスクを取らずに起業する方法の一つが社内起業です。
社内ベンチャーとも呼ばれたりしますが、これは企業内で新しいビジネスを立ち上げるものです。
つまり、独立せずに起業するということです。
普通の起業とやることは変わりませんが、資金面では会社からバックアップされるわけですし、人材面でも社内から適した人材を集めることが出来ます。
また、あくまで既存の会社を母体としているため、信用力もあります。
こうした点から、一からビジネスを立ち上げなければならない起業家と比べると、かなり環境・条件面では有利にビジネスを進めることができます。
実際、普通の起業と比べた場合、成功率も高いと言えるでしょう。
もし、失敗したとしてもそれは企業内での評価の問題であり、個人が債務的な意味で負担をすることはありません。
ある意味、思い切って挑戦できると言えるでしょう。
ですが、こうした社内起業をするのは個人が勝手に決めるのではなく、会社側から打診があったり、社内ベンチャーに応募したりと言うようなケースが多いようです。
だから誰でも出来るというようなものではありません。
また、この形態は独立したいというような人には向いておらず、ビジネスを立ち上げたいという人に適しているといえます。