助成金や補助金、融資の際の金利の優遇など、様々な制度が用意されていることをご存知でしょうか。
女性が起業をする、ということへの受け皿は少しづつ出来あがりつつありますが、実際に一歩を踏み出そう、と思いきれる女性はまだそれほど多くないと言えるのではないでしょうか。
その背景には、子育てや家族の理解、不安との戦いなど、なかなか腹を括れないという心の葛藤があるようです。
女性は「自分らしく」働きたい、という思いを持っています。
裏を返せば、「やりたいことしかしたくない」のです。
実際にビジネスを立ち上げるとやりたくないことも山ほど出てきます。
ここでビジネスと割り切って自分で動くことが出来るか、分担できる協力者を得られるか、によって大きく変わってくるでしょう。
勉強会への参加より経営相談を
ビジネスパートナーとの出会いを求めて起業家向けの勉強会や交流会に参加するのもよいかも知れません。
ただし、自信のない人が女性むけの起業塾や交流会、勉強会などに参加することは、はじめは刺激になるかも知れませんが、どっぷりつかっても得られるものがあるとは思えません。
なぜなら、夢を語り合ってモチベーションを上げなければ前に進めないようなメンタルでは、ビジネスの世界で戦っていくことは出来ないからです。
「私は他の人と違う」という自尊心を満たすためだけにそういった場所へ出入りしていても、現実にビジネスのスタートへ繋がることはありません。
起業したい、と考えるのなら起業塾などにお金を払って学びに行かなくても、商工会議所や区の経営相談、中小企業振興公社などの無料相談を受けることをおすすめします。
中小企業診断士などの資格を持った経験のある相談員と話しをすることができます。
似たような境遇の仲間と交流するよりも、よほど現実的な相談が出来ます。
起業塾や勉強会へ支払うお金は開業資金に回してください。
「女性の起業だから優遇される」は幻想
また、女性によくありがちな勘違いとして、女性の起業だから優遇される、特別扱いされる、と思ってしまいがちな面があります。
確かに融資の金利が少し安くなったりなどの措置はとられていますが、それはあくまで金利面だけの話です。
そもそも実現性の低い計画に融資はおりないのです。相談員や面談の場では夢を語ることよりも、計画の実現性を熱く語ってください。
どんなに社会の役に立つ、とあなたが力説したところで興味を持って聞いてもらえることはありません。
彼らが知りたいのは、どのようにして収益を上げてどうやって返済するのか、そこなのです。
そこには女性の起業だからどうこう、ということは一切関係がありません。
実現性の高い事業計画書を作るには無料相談を何度でも利用すればよいですし、インターネットで経済産業省が後援の起業ポータルサイトを利用するのもおすすめです。
こちらも費用はかかりません。