自分の夢を追って独立した経営者に待ち構えているもの…それは日々こなしていく仕事です。
独立したばかりの経営者はとにかく何でもやらないといけないものです。
仕事も経営者の仕事と従業員の仕事が分かれておらず、まだ未分化の状態になっていたりします。
だから、従業員に交じって作業をしていることも普通だと言えます。
このように独立直後は従業員と同じ仕事をしていることもよくありますが、いつまで経ってもこの状態のままというケースも見られます。
従業員の先頭に立って頑張っていたりするので、こうした経営者は「うちの社長はよく頑張る!」と言われて、従業員の評判も良かったりします。
だから、そのままの状態で突っ走ってしまいがちです。
ですが、この状態は経営的な視点から言うと良いものではありません。
経営者が従業員と同じ仕事をしているということは、本来、経営者がするべき仕事が出来ていないということになります。
経営者は経営者にしかできない仕事をするべきです。
実際、経営者が従業員と同じように作業をしている会社というのは儲かっていない会社が多いものです。
つまり、儲かっていない=従業員の給料も安いという構図になります。
これは従業員にとっても不幸と言えるでしょう。
従業員に受けの良い行動が経営者として良い行動なのではありません。
経営者は会社全体を見る視点を持つべきです。
そして、独立後、事業が落ち着いて来たら作業は極力、従業員に任せていくようにしたほうが良いと言えます。
これが経営者は仕事しない、の真意です。