胸いっぱいに夢を描いて起業しても、ビジネスで成功することの出来る人はほんの一握りだと言われています。
どれだけ難しいのかピンとこないかも知れませんが、企業の生存率をみればその数字に実感が湧くかも知れません。
恐ろしく低い企業の生存率
さらに5年のうちに10社中9社が倒産。(生存率6%)
30年以上存続できるのは1000社のうちわずか3社です。(生存率0.025%)
いかに企業が存続することが厳しい世界なのかおわかりいただけたのではないでしょうか。
日本はこのような状況ですが、アメリカでは5年の生存率が20%と言われています。
日本の3倍以上です。日本では起業する人もとても少なく、5%程度となっています。
日本の開業率を欧米並みの10%まで引き上げようという成長戦略が政府から発表されていますが、日本で開業する人がこれほどまでに少ないのは、成功するのが難しすぎて起業に魅力を感じられないからではないでしょうか。
日本で成功しにくい理由
成功しにくい理由のひとつとして資金調達の難しさがあります。
海外ではスタートアップの企業へ投資を積極的に行う土壌がありますが、日本人は名もない会社へ投資するリスクを取る人はほとんどいません。
日本人のよくない性質なのでしょうが、横並び意識と言いますか、出る杭は打たれると言うか、成功した人を叩き、引きずりおろそうとするようなところがあるのです。
ですから日本で起業に失敗すると、人生の失敗者という烙印を押され再起することはとても難しくなります。
米国では起業に失敗はつきもの、という考えが浸透しているため、たった一度の倒産で敗者の烙印を押されると言う事はありません。
むしろ失敗の経験が買われ、信頼されるというのですから日本とは真逆の扱いです。
これほどまでにアメリカと日本では起業の土壌が異なります。
起業の主な失敗理由2つ
誰しも失敗しようと思って起業するわけではありませんが、失敗した先輩のケースを知ることで、学べることがあるのではないでしょうか。
起業経験者へ失敗した理由のリサーチを行った結果、多かった理由を2つ挙げてみます。
最も多かったのが「市場に需要がなかった」という理由です。
どんなに良いアイディアだと思っても市場調査やリサーチを行ってビジネスとして成立するかどうかテストが必要です。
顧客がいてはじめてビジネスになることを忘れないようにしましょう。
2つ目の理由は資金不足です。
黒字倒産という言葉があるように、キャッシュが回らなくなったときが会社の最大の危機です。
売り上げがあって帳面上利益が出ていても、現金が枯渇してしまえば会社は死んでしまいます。
資金ショートを起こさないためには資金繰りのチェックを常に怠らないことです。
顧客とお金、この2つが起業家の成功に欠かせない要素だと言えるでしょう。