自分の夢を追い求めて独立起業した後、何もかも順風満帆に行く人なんてほとんどいないでしょう。
事業を営んでいると、たいていの人は次から次へと難問が立ちふさがってくるものです。
そうした問題を乗り越えていく過程が起業の過程と言えるのだと思います。
起業に成功した人たちは皆、そうした困難な道のりをたどってきたと言えます。
しかし、起業した人がその後、最終的に成功するとは限りません。
起業後の統計データを見れば、むしろ失敗する確率のほうが圧倒的に高いと言えます。
もし、自分なりの判断で、もうこれ以上続けてもダメだと判断したのなら、早めに撤退したほうが良いと思います。
撤退ということは、つまるところその事業は失敗だったということになります。
これは経営者としては本当に残念なことでしょうし、屈辱的かもしれません。
せっかく独立したのであれば、廃業、倒産は出来れば避けたいことだと思います。
そうした人はビジネス的にはもう完全に行き詰っているのに、無理してでも続けたりします。
ですが、ズルズルと当てもないのに続けてしまうと、どんどん泥沼にはまってしまうこともあります。
借金だけが積み重なってしまうケースもよくあります。
そうならないためにも、先が無いと判断したのなら、早めに撤退することも一つの戦略と言えます。
撤退時期の見極めは経営者にとって重要なものなのです。
出来れば、再起を期すための余力を残しての撤退が望ましいと言えます。