経営を行っていく場合、その場の感情に流されることなく、物事を客観的に把握していくことが必要です。
そのためのポイントは数字。
やはり、物事を数字でつかむことは客観性という点で基本となるものです。
ただ数字が得意という理系の経営者を除くと、ほとんどの経営者は数字が苦手ということが多いものです。
中には数式を見るだけで頭痛がするという方もいるほど。
しかし、経営者であるなら、やはり最低限、数字には強くなっておかないといけません。
と言っても、何も難しい数学の勉強など、する必要はありません。
せいぜい、現在の経営状況を数字で把握できていれば十分と言えるでしょう。
また、今後の目標に関しても具体的な数字のある目標を持っておくほうが良いと思います。
つまり、「売り上げ増加」「経費削減」といったスローガンのようなものではなく、「売り上げをこの四半期中に8千万円にする」というような具体性を持った目標です。
これに加えて、経営の指標となる貸借対照表と損益計算書の2つはその意味が理解できるようになっておくべきです。
この2つを読めることが、経営上の問題を見つけて改善するために不可欠だからです。
この2つの読み方を解説している本もたくさんあるので、わからない方はまずはそうした入門書を手に取ってみると良いでしょう。
さらに言えば、複式簿記の仕組みはやはり知っておいたほうが良いと思います。
実際の帳簿を経営者自らがつけるかどうかは別にして、帳簿の内容を理解できないと困ります。
好き嫌いは別にして、数字と向き合うことは経営者の責務の一つです。