最近、行政書士や社会保険労務士など士業の業界で「ひよこ食い」と呼ばれている現象が指摘されています。
これは資格を取ったばかりの新人や、開業したばかりで食えない人たちを対象に有料でサービスを行うものです。
その典型が、「ひよこ」を対象にした高額セミナーや塾の開催。
たとえ高額であったとしても、それに参加することで貴重なノウハウが身につき、費用対効果でプラスになるのであれば良いのですが、たいていはそうはなりません。
その背景には資格を取ったけども食えない膨大な数の士業の存在があります。
そうした市場をターゲットにしてひよこ食いが行われているわけです。
ひよこ食いは士業の業界だけではありません。
起業家の卵を対象にした同様のセミナーや塾があります。
特にインターネットビジネス業界に多いように感じます。
その主催者は高度なノウハウを蓄積して、いかにも儲かっているように見せていますが、その内実はひよこ狩りにより利益を上げているだけだったりします。
そうなると儲かるのは主催者だけという構図になります。
ただ参加者の中にはそれがきっかけで利益を上げられるようになる人もいます。
そうした一部の例がまたまた、ひよこ集めのための宣伝に使われたりしています。
なかなか巧妙に出来上がった仕組みと言えそうです。
結局のところ、参加するしないは個々の判断になりますが、こうしたひよこ食いの存在は知っておいたほうが良いでしょう。
そして、参加を決める前に本当に費用に見合うだけの効果があるのかを冷静に判断するようにしましょう。