自らビジネスを行う起業家とサラリーマンを比較すると様々な面で大きな違いが見られます。
サラリーマンは基本的にはやるべきことを会社の上司から指示されます。
それを粛々と行うことが求められます。
それに対して、起業家はやるべきことを自分で決めないといけません。
例えば、朝起きた後、その日1日をどう過ごすかを自分で決められるわけです。
サラリーマンは起業家のこうした自由さに憧れを持つものです。
しかし、自由があると同時に、それによって起こる責任をすべて自分で背負わないといけません。
これが起業の厳しさでもあるのです。
自分の行動を一歩間違えるとそれは倒産、廃業につながります。
実際、数字で見てみるとわかりますが、起業後の廃業率は恐ろしいほど高いものです。
大体、5年後には8割がたの起業家は消えていると言われます。
つまり、起業の世界は簡単に成功できるほど甘い世界ではないということ。
この点は肝に銘じておきましょう。
もし、事業に失敗したとき、従業員がいるならば、従業員も路頭に迷うことになります。
その従業員には養っている家族がいるかもしれません。
そうした人たちにも大きな影響を与えることは避けられません。
ですから、経営者の失敗は多くの人に影響を及ぼすことになるのです。
この点を意識しながらすべての責任を背負える覚悟を持ってビジネスを行うことが必要です。
起業家の一つ一つの判断には大きな影響力があるので、常に自分への厳しさが求められると言えるでしょう。