「今よりもっと収入を得たいけど、このまま普通に働いていてもこれ以上収入が増えない…」そんなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。そこでオススメなのが不労所得型の副業です。副業は将来の蓄えにもなりますし、いずれ退職後に取り組む仕事として備えておくにも最適です。企業と労働契約を結ぶ以外にも、もっと自分自身のペースで自由にお金を稼ぐ手段が増えれば、今より多くのお金を増やすチャンスを掴むことができるでしょう。
そこで今回は、数万円〜数十万円程度の先行投資資金がある方に向けた少しニッチな金融・投資や、始めやすいビジネスを12個集めました。副業でもっとお金を増やしたい!と興味をお持ちの方は、ぜひご覧ください。
金融・投資の副業で不労所得を得る!
副業の王道といえば金融・投資が定番です。いわゆる“お金に働いてもらう”代表的な手法になります。金融・投資と聞くと株式投資を思い浮かべる方も多いかと思いますが、実際にはもっと手軽で少額から始められるものも存在します。
ここではそんな少額からでもチャレンジできる副業も含めた、6つの少しニッチな金融・投資の副業をご紹介します。
◆ハイリスク&ハイリターンの副業
「CFD」「先物取引」「ビットコイン&モナーコイン」の3つの副業は、ハイリターンだけど出した資金以上の損が出て赤字になる可能性もあるハイリスクな金融商品です。知識を持っていて損切りのタイミングに自信がある人や、リスクありきでもリターンが多いほうが魅力に感じる人にオススメですが、出した資金以上にお金が減るのが嫌な人には向きません。
※「ビットコイン&モナーコイン」に関しては、現物取引でなく証拠金取引での運用に関するお話をご紹介します。
1.CFD
差金決済取引を示すCFD(Contract for difference)は、売買時の差額で利益を得るキャピタルゲイン方式の金融・投資商品で、株価指数先物や株式、商品先物などが主な対象となります。外貨為替証拠金取引(いわゆるFX)もCFDの中のひとつになります。株の信用取引に比べて、レバレッジを大きく効かせられるという点が人気の理由です。また、24時間売買を行えるため自分の好きなタイミングで取引が可能です。また、国内の銘柄ではなく、海外の銘柄(AppleやAmazonなど)を手軽に売買できる点も利点の一つにあげられます。すでに株式投資の経験がある人はその感覚が生かせるため特にオススメです。
2.先物取引
端的に表すと“現在の価格で将来の商品売買を行う”というのが先物取引の仕組みです。将来的に商品が値上がりするか値下がりするかを予想し、その差額で利益を生み出します。事前に売買の価格を設定できるため、価格変動によるリスクを回避できるのが大きな特徴です。特に、特定の分野に関する深い知識を持っている人にオススメです。また、相場の読みが複雑になるため、投資経験をある程度持っているほうが有利と言われています。
3.ビットコイン&モナーコイン
インターネット上で流通する仮想通貨を使った投資方法です。仕組みはいたってシンプルで、ビットコインやモナーコインの価値が上がった際に換金し、その差額で利益を得ることができます。基本的にそれぞれの仮想通貨が普及すればするほどに価値が上昇するため、株式ほど複雑な読みが必要ありません。少額からでも気軽にはじめられますし、比較的分かりやすい構造なので投資初心者の方にもハードルが低い資産運用方法と言えるでしょう。
◆ローリスク&ローリターンの副業
「純金積み立て」「クラウドファンディング」「ソーシャルレンディング」の3つの副業は、出した資金以上に赤字になることがないローリスクな金融・投資です。想定以上の損が出ないので赤字への対策がやりやすく、放置型の要素が強いのでとにかく手間と時間をかけたくない人やコツコツやっていきたい気持ちが強い人にオススメです。
4.純金積み立て
毎月一定額で純金を購入して資産運用を行う「純金積み立て」。指定金額が定期的に引き落とされるため定期預金に近い感覚ではじめられます。純金は価値が安定しているので株式や債券のように信用低下によって価格が急落する心配がありません。また、緩やかではあるものの価格が上昇していくだろうとされている点も純金積み立てのメリットと言えます。投資初心者でも安心して始めやすく、少ない資金でコツコツ地道に資金を増やしたい方にオススメです。
5.クラウドファンディング
近年注目のクラウドファンディングの中には、投資の性質を持つものも存在します。主な分類は貸付型、投資型、ファンド型の3つです。貸付型はその名の通り、起業に資金を貸付、その利息等で利益を生み出します。投資型は投資信託に似た手法で、企業の成長に合わせたキャピタルゲインを狙うものです。一方、ファンド型はお金だけでなく、モノのリターンも同時に得られる方法です。株主優待を想像すると分かりやすいでしょう。仕組みはそれぞれ微妙に違いますが、いずれも投資として利用可能です。新しいモノやサービスを生み出す企業を応援しながら利益を生み出したい人に向いた投資方法です。
6.ソーシャルレンディング
「投資をしたい人」と「お金を借りたい人」をインターネットで結び付けるサービスがソーシャルレンディングです。投資額、返済期間、利率などの条件は初めに掲示されており、お金を借りたい人に小口のお金を貸し出すことで配当金を得ることができる流れになっています。「クラウドファンディング」と同じ仕組みなので「貸付型クラウドファンディング」と呼ばれることもあります。
魅力は個人投資家も投資しやすいように最低投資金額が10万円など低く設定されている案件が多い点です。投資金額が低いと当然として総額の儲け額も少なくなってきますが、作業はパソコンで案件を選んでクリックするだけなので費やした時間に対して意外と高い儲けを得ることができます。原則、毎月配当金がもらえますが、事業用の資金を貸しているため貸出し期間中はその資金を引き出すことができません。必然的に放置型で運用することになるので、なるべく何もせずに不労所得を狙いたい人に向いていると言えます。
ビジネスの副業で不労所得を得る!
“企業で働く以外の時間を有効活用する”を主軸にして考えてみると、自分自身が事業者としてビジネスに参入し、直接収益を挙げる副業を持つこともお金を増やす手段の一つになります。
ここでは効率的に収益を挙げやすい6つのビジネスの副業をご紹介します。
7.シェアリングビジネス
自分が所有する物を個人間で貸し借りし、その際の料金で収益を挙げるビジネスです。中心となるのは場所(部屋や駐車場)、乗り物(車やバイク、自転車)、物品(家具や服)、人材(知識・技術や死後値)です。取引開始は専用のアプリを使い行うのが一般的で、労働にかかる時間は受け渡しなどの1〜2時間程度です。物やスキルといった資産があれば、誰でも手軽に事業主になれるという点が大きなメリットです。帰宅してからの空いた時間や、休日のちょっとした時間でお金を稼ぎたいという方にオススメと言えます。
8.個人輸入ビジネス
海外から商品を輸入し、国内で利益を乗せて販売することで利益を得るビジネスです。販売する場所はヤフオク!やAmazonなので、すでに集客のためのプラットフォームができあがった状態から商売がスタートできるのが魅力です。ECサイトを立ち上げるための初期投資も手間もいらないので、少額かつ気軽にはじめられます。また、インターネット上で仕入れから販売までを完結できる他、商品の保管・発送をアウトソースできるサービスを利用すれば、労働時間も短縮可能です。忙しいサラリーマンでも十分に参入できるビジネスと言えるでしょう。
9.個人輸出ビジネス
国内で仕入れた商品を海外に輸出することで収益を得るビジネスです。円安時に稼ぎやすい手法であり、タイミング次第では大きな利益を挙げられます。主要商品は日本独自の品である伝統工芸品やアニメ・漫画、日本製の家電などがあります。2020年の東京オリンピックで日本に注目が集まる現在は、特に稼ぎ時であると予想されています。また、全世界が取引相手となるため、市場規模のスケールは日本の比ではありません。販売プラットフォームとして利用したいのはAmazonやeBay(海外オークションサイト)などがあります。参入障壁も低く、売れ筋商品が見つけられれば大きな収益を挙げられるビジネスと言えるでしょう。
10.駐車場経営
不動産を使った投資法のひとつです。建物を建てるのではなく駐車場を設置することで、その利用料金から収益を得るビジネスです。その他の不動産投資に比べて消費用が少なく、失敗したとしても損失が小さいのがメリットです。収益性が悪いと判断した場合には、別の活用法へ転換するのも容易という自由度の高さも魅力です。その他、所有している土地が狭小地や変形地であっても活用できるという点も注目です。すでに土地を所有されている方や両親から土地を譲り受けた方にオススメです。
11.コインロッカー経営
コインロッカー経営のポイントはなんと言ってもその手堅さにあります。基本的にロッカーを購入できさえすれば、設置しておくだけで収入が得られます。自動販売機のように商品の仕入れも不要なので、まさに不労所得という言葉がぴったり合うビジネスです。実は設置場所の地権者と売上を配分するビジネスモデルが確立されているため、土地を所有している必要もありません。いきなり大きな収益はなくてもすぐにはじめられるビジネスをお探しの方にオススメです。
12.中古アパート経営
中古のアパートを購入し、そこで入居者を募って家賃収入を得るビジネスです。厳密にはインカムゲインで収益を上げる不動産投資の一種ですが、賃貸経営を行うという意味では事業者にも分類されます。税金対策や資金調達、インフレ対策などさまざまなメリットがありますが、不動産会社を選定したり賃貸管理を行ったり自身で事業のコントロールができる点が大きなメリットです。最終的に売却する際はキャピタルゲインによる利益も考えられます。なお、物件取得にはローンが利用できるため資金が少ない方でも参入可能です。
***
副業でお金を増やす場合でも、自分の性格や人生の目標に合った稼ぎ方を選ぶことは重要なことです。突き詰めて考えてみると、人それぞれ不労所得を得たい理由は違うはずです。とにかくただひたすら何もせずにお金を増やしたいのであれば放置型の不労所得を選んだ方がいいでしょうし、本業の仕事以外で効率的に収入の柱を増やしていきたいのであればビジネス系の不労所得を選んだ方が得策と言えます。
今までの人生の中で「不労所得で生きていきたい・生活したい」と思ったことがある場合、大切になるのはチャレンジをするきっかけを作ることです。不労所得を得る第一歩は、自分できっかけを作ることから始まると言っても過言ではありません。まずはチャレンジのきっかけを自ら作り、不労所得を得るための具体的な行動計画を立ててみることから始めてみてはいか