会社を設立することは、ビジネスを会社という組織で運営していくことを意味します。
登記などの手続や、必要な許認可を取得すれば、基本的には誰でも会社を設立することができます。
会社を設立する目的の多くは、何らかのビジネスを通じて、お客様に喜んでもらうことであり、その結果として、社会の一部に貢献していくことであるべきです。
儲けることは悪ではない・・・お客様のため、社会貢献のためにやるべきこと
会社の多くは、私企業です。
私企業は、公共事業やインフラなどを担う公的な企業とは異なり、民間人が民間資本で営利のために経営していく企業です。
そのため、営利を第一に考えて経営していくことは決して間違いではありません。
逆に、利益を生み出せないと、企業は存続できないため、営利は絶対に求めていかなければいけないはずです。
しかし、その中で重要なことは、営利は、会社のためというよりお客様のため、そして、その先にある社会への貢献のためであるということを使命として考え、常に意識しておくことです。
決して、経営者や一部の経営幹部の私腹を肥やすための企業になってはいけないと言えます。
起業する人は、ビジネスで成功して、会社を大きくし、とにかく自分がたくさん儲けてやろう!という夢を描いていると思います。
たくさん儲けることは会社にとっては非常に良いことです。
儲けることは決して悪ではありません。
しかしながら、会社が利益を上げる目的が、お客様や投資家、取引先や、会社を支えてくれている従業員に向いているか?ということを、経営者は常に意識して経営をしていかなければなりません。
社会に認められる優良企業・・・愛される経営者とは
私企業、特に、立ち上げたばかりのベンチャー企業は、頭では理想がわかっていても、どうしても目先の売上や経営陣の待遇のことに目を向けがちで、経営者が得をする制度や仕組みをも作ってしまいかねません。
そのため、会社の制度を制定したり、会社の規模を大きくしようとするときには、一度立ち止まり、損得勘定だけで判断していないか、周囲への感謝や社会に貢献することができているかという観点で、今一度確認してみることが大切です。
経営者がそういった意識を常に持っていれば、社会にも認められた優良企業へと変わっていくことができるでしょう。
私企業でありながら、公のために存在する団体のように、社会にとって、必要とされ、愛される企業、そして、愛される経営者を目指していくことを忘れないようにしてください。
このような意識で、会社を経営し続けていれば、ビジネスの目的も明確になるため、事業の拡大を図るときにも、新しいビジネスが「社会に対して貢献できるものか」という視点で判断することができ、ビジネスの方針も明確に打ち出すことができるのです。