やはり、どんな業種であれ、商品自体の価値、魅力がビジネスの正否を左右することは間違いありません。
そうした意味では商品開発に大きな力を注ぐのはビジネス成功のためには当然のことと言えます。
この点に関して、商品開発の重要性は大企業であれ、零細企業であれ、変わりません。
マーケットインとプロダクトアウト
さて、マーケットに商品やサービスを送り出す場合、大きく分けて二つの手法があります。
一つはマーケットインと呼ばれる手法です。
これはその名の通り、マーケットが必要とする商品を送り出すものです。
つまり、顧客のニーズに焦点を合わせるスタイルの商品開発手法と言えます。
しっかりと市場をリサーチして、マーケットが必要とするものを的確につかんでいるのであれば、その商品やサービスは間違いなく売れると言えるでしょう。
そういう意味ではハズレにくい商品開発手法と言えます。
それに対して、もう一つの手法がプロダクトアウトと呼ばれるものです。
これはマーケット側ではなく、作り手側が主導して商品を開発して市場に出すものです。
マーケットの意向から開発した商品に比べるとハズレる可能性が高いと言えます。
しかし、マーケットの想像を超えるような大ヒット商品を産み出す可能性もあります。
顧客至上主義が高らかに宣言されていた頃は、マーケットインこそ模範的なスタイルとされていたこともあります。
ですが、現在ではマーケットイン、プロダクトアウト共に、それぞれメリット、デメリットがあることが認識されています。
ですから、どちらでやるべきかというのはケースバイケースと言えます。
いずれにしても、ビジネスを行っていくことを考えている方はこうした二つのスタイルがあるということを一応意識しておいたほうが良いと思います。
理論を実践に置き換えることが重要
マーケティングを少しでも勉強したことがある人はマーケットインやプロダクトアウトという用語は既にご存知だと思います。
しかし、起業して実際にビジネスをしていく場合、大事なのはただの知識としてのマーケティングではありません。
「知っていること」と、「やっていること」とは全く別です。
実際にビジネスに使える実践的知識としてのマーケティング理論が重要なのです。
まず、あなたが起業して商品を販売する場合、その商品はマーケットインで開発されたものか、それともプロダクトアウトで開発されたものなのか一度考えてみてください。
マーケティングはそうやって実践に置き換えていくことが重要なのです。