日本の商品を海外でネット販売しようという動きが活発になっています。
越境ECとは?
越境ECという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
越境ECが注目される背景には、少子高齢化の問題があります。
日本はこれからますます人口が減少していき、市場が小さくなっていきます。
狭い日本と言う小さな国土に実に多くのサービスや店舗が溢れ、激しい競争にさらされているにもかかわらず、今後は肝心のお客がどんどん減っていく運命にあるのです。
そこで、販路を日本以外の海外のマーケットに見出そうとしたのが越境ECです。
越境ECの魅力と壁
越境ECの魅力は、日本に居ながらにして海外市場で商売が可能になるという点です。
インターネットは世界どこでも一瞬でつながりますし、英語でECサイトを立ち上げることによって商圏は世界に広がることとなります。
日本人だけを相手に日本語で商売をするのとはまったくスケールが違ってくるのです。
非常に魅力のある越境ECですが、日本人の多くにとって英語でのECサイト立ち上げや決済や通貨の違いは壁となります。
この壁があるからこそ参入者がまだまだ少なく、チャンスがあるのですが。
こういった壁が限りなく低い状態で越境ECに参入できる方法があります。
それはeBayとamazonです。
世界一のオークションサイト「eBay」
個人でも法人でも参入できます。
eBayは世界約190ヶ国に展開し、1.57億人ものお客のいる巨大マーケットです。
2014年の取引高は9.8兆、出品数は常時8億品とも言われ、桁外れの市場がそこに広がっているのです。
この夢のようなeBayへセラーとして参入すれば、世界中の人たちに向けて商品の販売ができるのです。
しかも、アカウント開設は無料で出来、特別な資格は必要ありません。
中古品の販売から個人でスタートすることもじゅうぶん可能です。
販売サイト「Amazon」
もう一つ、越境ECを実現してくれるプラットフォームがAmazonです。
Amazonは米国、カナダ、欧州、中国、インド、オーストラリア、日本と、世界の主要国で販売サイトを展開しています。
各国の言語で運営されていますが、販売管理画面の構成が同じなので、米国での販売に慣れれば、比較的容易にカナダ、欧州というように拡大していきやすいという利点があります。
販売用のアカウント開設は売上受取口座とクレジットカードがあれば誰でも行うことができます。
Amazonが売上代金の回収を行い、2週間に一度受取口座に振り込みをしてくれますので、セラーは商品管理と受注管理、発送、カスタマーサービスに集中することができます。
労力のかかる集客はAmazonが行ってくれますし、Amazonの信頼性を借りて即日商売を開始することができます。
非常に手軽に海外販売を実現することが可能になっているのです。
ほとんど初期費用がかからないかたちで越境ECに参入できる2つのプラットフォーム、魅力を感じませんか?ちなみに日本のAmazonの2014年の売上高は8400億円、全世界Amazonでは約10兆円です。
とてもつもない市場規模です。