小資本起業の場合、いくつかの弱点を抱えることが多いものですが、その中でもやはり資金面の脆弱さは一番の問題と言えます。
自分が勝てる分野で勝負する
ビジネスにおいて資金力の問題は本質的に重要です。
資金力が豊富な大手とまともにぶつかっても絶対に勝ち目がないということを重々承知しておくべきだと思います。
小資本でビジネスをするなら、基本的にはニッチな分野など、自分が勝てる分野で勝負しないといけません。
そうした自分が勝てるテリトリーがあれば、独立してやっていくことも可能だと思います。
ですが、実際、そうしたテリトリーを確立することは難しく、ビジネスを継続させることができずに多くの小資本起業家が撤退を余儀なくされています。
価格競争は絶対に避ける
小資本のビジネスをする時に絶対に避けなければいけないのは価格競争です。
価格競争に巻き込まれてしまうと、資本力に優る大手が圧倒的に有利になります。
それは、価格競争というものが、経営の体力で勝負がつきやすいものだからです。
また、価格競争には他にも問題があります。
それはお客さんはただ安いから選んでいるだけで、それよりももっと安いところが現れたら、そっちに流れてしまうのです。
つまり、値段でお客を繋ぎとめるだけではダメなのです。
価格で勝負するビジネスは顧客化しにくいという難点があると言えます。
小資本起業においては価格競争ではなく、顧客に指名で選んでもらえるようにならないと、ビジネスの継続は厳しいと言えるでしょう。
ブランド力を高め、顧客から指名してもらう
そのためには自分のビジネスの価値、つまりブランド力を高めないといけません。
ブランド力を高めるためにはブランディングを行っていくことになります。
これは一朝一夕では叶いませんが、ブランディングについては常に意識していくという姿勢が重要です。
ブランディングにおいてはいかなるブランドを構築するのか、それを最初に決めないといけません。
そのためには自分のビジネスを見直して、その強みを知る必要があります。
もし、ブランディングに成功すれば、もう不毛な価格競争とはおさらば出来ます。
これは安定したビジネスを構築できることを意味しています。
だから、かなりの時間的、金銭的コストを支払ってもブランディングは行っていくべき価値があるのです。
ブランド的価値は自然と出来上がっていくこともありますが、そうした偶然性に頼るよりも、自覚してブランド構築に励むほうが成功の可能性は圧倒的に高まります。