「小資本で起業するなら、ニッチな市場を狙え!」これはよく言われていることですが、そもそもニッチとは何なのでしょうか?
ニッチと言うのは元々は生態学のほうから来ている用語ですが、ビジネスシーンでニッチという言葉が使われているときの意味は「すき間」というような意味で使われます。
ニッチ市場、ニッチ産業などと使われることもあります。
こうしたすき間市場は小さなニーズに応えるための市場と考えたら良いと思います。
基本的にはニッチ市場は大きな市場にはならないため、大手企業は無視したりする市場です。
ですが、小資本起業で小人数がビジネスとしてやっていくには十分の規模だったりします。
こんな市場を上手く見つけることができれば、小資本起業であってもそれに特化してビジネスを構築することができます。
そうやって自分が勝負できる市場を作り上げることで、ビジネス成功の足掛かりを得ることができます。
例え小さな市場であっても、そこで一番になることは重要です。
これができれば、その後の展開が非常に有利になります。
その市場の代表的な企業として、先行者利益も期待することができるでしょう。
こうしたニッチを探して参入する者をニッチャーと呼ぶこともあります。
ビジネスの世界に参入するのであれば、先ずはこうしたニッチを探すことが重要になってきます。
ですが、いざニッチを探してみてもなかなか見つからないと言う声もよく聞きます。
実際、ニッチを見つけるのは難しいものです。
そうそう簡単に見つかるものではありません。
では、小資本起業の場合、ニッチが見つからなければビジネスに参入しないほうが良いのかというと、そういうわけではありません。
ビジネスを実践する中で、こうしたニッチが見つかったりすることも珍しくないのです。
ですから、ニッチが見つからなくても起業するという選択肢はアリだと思います。
その場合は、競合がたくさんいる中でビジネスをするわけですから、そうした中から選ばれる企業になることを意識するべきでしょう。
つまりはブランディングをしていき、他のライバルとの差別化をはかっていかないといけません。
そうしないと、価格競争に巻き込まれてしまい、最終的には市場で敗退してしまいます。
また、こうしたブランディング戦略を行いながらも、ニッチを探すということも並行して行いましょう。
ビジネスにおいては戦略は一つでは無く、複数の戦略を同時進行で行っていくべきだと言えます。