一般的な消費者というのは、かなりメディアに親しんだライフスタイルを持っています。
つまり、テレビを見たり、ラジオを聞いたり、新聞や雑誌を読んだり、パソコンやスマホでインターネットをしたりしています。
ということは、それに伴ってテレビやラジオのコマーシャルを見たり聞いたりしていますし、新聞広告、雑誌広告を見たり、WEB広告を見たりしているはずです。
つまり、毎日毎日、これらのメディアから流される、いろんな広告に晒されているということが言えるわけです。
こうした広告の嵐の中で生活しているわけですから、いちいち真剣に広告に反応していたら、身体が持ちません。
だから、無意識のうちに適当に聞き流したり、無視したりするようになっています。
テレビを真剣にみているときにはトイレを我慢して、コマーシャルになったらトイレに直行するなんていうのは、日常の一コマだとおもいます。
そんな状況ですから、売り手の企業が自社の商品を一生懸命に「この商品は素晴らしい!」なんて言っても誰も信じないでしょう。
ですが、もし、これがあなたの信頼できる家族や友人が言ったらどうでしょうか?
「このジュース、めちゃくちゃ美味しいよ!」「この美容室って超安くて、すごく丁寧だったよ!」そんな感じで言われると、広告と違って信頼度はかなり高いはずです。
いわゆる口コミ効果と呼ばれたりしているものですね。
もし、こうした効果を意図的に使うことができたら、かなり効果の高いマーケティング手法になると言えます。
このように消費者に口コミなどの方法を使って、自社の商品やサービスなどを宣伝してもらう方法をバイラルマーケティングと言います。
バイラルにはウィルスと言う意味がありますが、まさにウィルスがどんどん広がっていくように口コミが拡がっていく様子からこのように呼ばれています。
バイラルマーケティングはインターネットが普及している現代社会に非常に適したマーケティング手法と言われます。
それは、ブログを始め、Twitterやフェイスブックなど、SNSの仕組みに見事に適合するからです。
ただネットにおいては消費者の側の目も厳しくなっており、下手なバイラルマーケティングを仕掛けると大炎上するリスクもあり得ます。
ネット社会においてはインターネットを使って、消費者の側が反撃することも可能になっています。
炎上すればするほど話題にもなりますが、企業や個人の信頼を失墜させることにもつながります。
こうした時代のバイラルマーケティングはより慎重に行っていく必要があると言えます。