最近では書店などで脳科学に関する本や雑誌などを見かける機会が増えているように思います。
テレビでも脳科学に関する話題がよく扱われるようになっています。
バラエティー番組などでも脳科学者が出てきたりすることもありますし、お茶の間で人気の脳科学者もいたりします。
脳科学というのは、その名の通り、脳の仕組みを研究する学問です。
人間の中で最も本質的にして、まだまだ未解明な部分が脳だと言われています。
それでも、最近では脳科学が発達して、従来では考えられないほど多くのことがわかるようになってきています。
そんな状況を反映して、ビジネスの世界においても脳科学が注目されるようになっています。
とりわけマーケティング部門で注目されているのが、ニューロマーケティングと呼ばれているものです。
これは別名、神経マーケティングとも呼ばれています。
ニューロマーケティングにおいて重視されているのが消費者の脳で起こっている反応です。
従来から消費者の心理や行動プロセスは商品の購入において大きな要因になることから、心理学などでも注目されていましたが、それがさらに脳科学と言う分野からの知見を踏まえて研究されているのです。
こうした成果が積み重なることで、消費行動に関して、より精緻な理論が組み立てられるのではないかと期待されています。
学術的な人間科学の成果がマーケティングにも応用される時代になっているわけです。
消費者が商品を購入するときに脳内で起こっているプロセスは各個人レベルでは意識していない、つまり無意識に起こっているものが多々あります。
ニューロマーケティングにおいてはそうした無意識化の部分に対してアプローチされてしまう可能性もあるわけで、ある意味、ちょっと怖い感じがします。
しかし、商品を販売する立場からすれば、消費者の行動を理解するためにも、こうした知識は役に立つと思われます。
ですから、ますますこの分野は発達していくことは間違いないでしょう。
ひょっとすると、こうした成果をいち早く応用してビジネスを仕掛けた人が成功を勝ち取る可能性もあります。
商品を販売する立場の人は継続して注目しておいたほうが良いかもしれませんね。
ビジネスをするうえで、重要なことは見込み客を理解するということです。
これはビジネスにおいてイロハのイと言われますが、現実はなかなか理解できていないことが多いものです。
ですが、今後は新しい脳科学的知見も得ながら、より理解を深めていかないといけないでしょう。