早期退職・起業した友人の言葉
どうしたものかと悩んでいたとき、私の同期の中で数年前に早期退職者制度を利用して、退職後小規模ながら自分で起業している友人のことを思い出しました。
彼に相談してみようと思い、連絡してみたのです。
数年ぶりに話した友人ですが、いま彼は東南アジアの主にタイで、現地の日系企業の工場を相手にコンサルタントをしているそうです。
来週には日本に戻ってくるというので、会う約束をしました。
そして昨日、久しぶりに同期の友人に銀座で会って、最初は互いの近況報告などで盛り上がりました。
楽しい1日で終わるのもいいなと思いましたが、今の自分の悩みについて相談せねばと思い、会社の状況を彼に説明しました。
彼の回答は、すぐに返ってきました。
「独立したら!」
彼から「一緒にやらないか?」と誘われる期待を少し持っていた私ですが、そうでなく「独立したら!?」と少し冷たく言われたのです。
苦笑いしながらも、「何をどうしていいかもわからない」と正直に打ち明けたら、「甘い」と言われましたが、そのあと、このようなフォローがありました。
「会社を辞めて起業したら連絡をくれ。」
なぜかを友人に尋ねたところ、
「お前が起業したら一緒にやろう。」
「それならお前の会社で雇ってくれないのか?」
と再度訊くと、
「それはダメだ。」
と言われました。
起業に必要なものは? 知識、経験、覚悟、それから・・・
「最低限の起業の知識と経験を積んでくれ。ある意味、覚悟を決めろ。大企業にいる今の状況と違って、起業はとても大変だぞ!」
とても重い言葉でしたが、50代になってからの起業は気力、体力的にもきついので、思い切って社内の起業制度を使って、早期退職して起業してみようと思い立ちました。
幸い景気も少しですが上がってきているようだし、「タイは昔の日本の工場みたいだぞ」と友人も言っていて、面白そうだなと思えてきました。
ただ、最大の問題は家族にどのように説明するかという点です。離婚はないと思いますが、単身でのスタートは覚悟の上で、家族を説得して、起業に挑戦します。
最後に、起業ってホント大変なことですが、その分、頑張り甲斐はかなりあると思います。