そして、飲みに行ったときなどに、一緒にやろうという話になったとします。
こうした友人同士で起業するというのはよくあるパターンです。
お互い気心は知れているので、共同経営者としてやっていっても上手くいくと思いがちです。
また、起業するという時、自分も一緒にやりたいと手を上げる友人もいるかもしれません。
起業するときは不安なものですから、友人が一緒だと心強いと感じることもあるでしょう。
ですが、友人同士の起業は失敗することが多いと言われます。
もちろん、全部が全部、失敗するというわけではないですが、確率的に失敗する可能性が高いのです。
その理由の一つは経営方針の対立です。
いざ、事業を進めていくと、考え方の違いが表面化することがあります。
どちらかが主で、もう一人が従という関係がはっきりしていれば良いのですが、お互い対等だと二つの頭があるわけですから、必然的に問題が起こってしまいます。
友人として仲が良いから大丈夫と思っているとすれば、考え直したほうが良いでしょう。
そもそも起業して生き残ることは非常に難しいものです。
一人分の生活費を稼ぐのも大変なのに、二人で起業すれば、2倍は稼がないといけません。
そうした点から、基本的には友人同士の起業というのは避けたほうが無難です。
但し、一人は技術面を担当し、もう一人は営業が得意というようなケースのように、きちっと分業体制が整っているのであれば、逆に良い効果を生み出す可能性もあります。