独立してビジネスを始め、そこそこ売り上げが上がっているときは、気分的にもイケイケモードになっているものです。
そして、この状態がいつまでも続くと錯覚しがちです。
ですが、一つのビジネスはずっとその状態のままということはあり得ません。
商品が飽きられたり、強力なライバルが出現したり、新たに開発された商品と取って代わられたりするのが通常のパターンです。
人間が生まれてから、いろいろな活動をした後、最後は死ぬように、ビジネスもいつかは終焉を迎えるのです。
ですから、売り上げが上がっている時こそ慢心することなく、次の一手を考え続けることが大切です。
自分が行っていたビジネスが突然終了して右往左往する起業家がいますが、たとえ、一つのビジネスが終了しても大丈夫なように日頃から備えをしておくべきです。
馬車には1頭で引く馬車もあれば、2頭で引く馬車、さらには3頭、4頭で引く馬車があります。
万一、1頭が故障しても、複数馬がいれば引き続き馬車は牽引されます。
ビジネスも同じ事で、一つのビジネスに依存しすぎていると、それが駄目になったときに、ビジネスそのものが終了してしまいます。
そうならないようにビジネスにおいてもリスクコントロールの視点を持っておくべきです。
リスクを減らす基本はリスクの分散にあります。
一つのビジネスよりも複数のビジネスを持つほうが安全なのです。
商品数にしても、複数の商品があれば、そのほうが安全ということです。
リスク分散のために多角化を行うのは大企業だけでなく、中小企業にも当てはまることです。
いずれにしても、次の一手を考える癖を持つようにしましょう。