畑などで作物を作る場合、取りあえず種などを多めに植えておき、芽が出た後、良さそうな株を残して、後は間引いてしまうということをよくします。
そうすることで、後々、良い作物に恵まれる可能性が高まります。
これは木の植林でも同じで、ある程度、木が育った後、間伐と言って、良い木を残して、後の木を切ってしまいます。
こうした間引きの発想は、育つものがすべて良いわけではないということが前提になっています。
良いものを残して、悪いものを取り去っていくという発想です。これはビジネスを立ち上げる際にも言えることです。
ビジネスを立ち上げて、それが百発百中で成功することなどあり得ません。
ですから、立ち上げてみて、見込みのありそうなビジネスは残し、そうでないものは捨てると言う判断が必要になります。
ある有名経営者は10の事業を立ち上げて、そのうち一つ残ったら良いというようなことを言ってます。
それぐらい良い事業を作り上げるのは難しいということです。
これらの点から考えて、起業する際に一つのビジネスにすべてを賭けてしまうのは危険極まりない行為と言えます。
というのは万全の計画を立ててみても、その通りになるとは限らないからです。
出来れば、事業を複数始めたほうがリスクが分散できるわけですが、起業する人にとって、それは難しいでしょう。
ですが、1つのビジネスであってもビジネスプランは複数持つことが出来ます。
ある程度、ビジネスプランは複数持っておいて、良いものを残していくという発想にしたほうが成功する確率は高くなります。