起業とは、ビックチャンスと考えがちですが、実際はリスクと隣り合わせのため、とにかく会社を立ち上げる準備に入るまでに入念で具体的なビジネスプランを描くことが必要になります。
ビジネスプランに必要な4つの要素
1.他社にはない独自性
他社でも容易に真似したり、思いつくようなプランであれば、ベンチャー企業は、いつか確実に負けます。
2.ターゲット層に対して魅力があること
ビジネスの内容に魅力がなければ、成功するはずがありませんが、必ずしも、あらゆる人に魅力的だと思われる必要はありません。
ここで重要なのは、設定したターゲット市場の人々が、そのビジネスに魅力を感じるかどうか、そして対価を払おうと考えるかどうかです。
いいなと感じてもらえても、それに対価を支払おうとしなければ、そのプランは失敗です。
対価を支払うだけの価値があるかどうかという基準で見極める必要があります。
3.そのビジネスが、社会に求められているものかどうかという視点
ビジネスとは、社会の中で存在価値が認められて初めて成り立つものです。
社会への貢献ができているかという基準で、一歩下がって、ビジネスプランを見返してください。
4.客観性
独自性、魅力、社会への貢献、これらの内容が、客観的に評価されているかということです。
ビジネスプランは、起業者主体で作ってしまいがちですが、常に客観的に策定していかなければ成功は得られないので、これらのポイントは最低限満たしたものに仕上げていきます。
ビジネスプランの基本骨子が固まれば、次に、販売方法や他社との正確で具体的なベンチマークを行い、その事業が、どのくらい市場に食いこんでいけるかを具体的に見積もることです。
また、完全な新規市場を開拓する場合は、市場規模の正確な予測なども必要になります。
このようなマーケティングについては、その市場や業界に詳しくないと、正確な分析はできません。
そのため、多少の出費を伴ってでも、外部に調査を依頼する方が得策です。
外部依頼であれば、客観的、かつ、具体的に評価してもらえるからです。
ビジネスプランの作成は緻密に
ビジネスプランには、その事業の成功後の、将来のビジョンまでをしっかりと描いておきます。
10年先までは無理かもしれませんが、少なくとも3年先まではしっかりと計画を立ててどのように事業を発展させていくかをプランに盛り込んでおきます。
ビジネスプランが緻密で、多角的な評価の下に作られていれば、資金調達もしやすくなりますし、結果的に、ビジネスが成功する可能性が極めて高くなります。
したがって、ビジネスプランは、要点を抑えつつ、可能な限り、広く、深く、そして緻密に作成するようにしましょう。