そのような根本的なことを考えずに会社を設立した人は多くいます。
そんな哲学的なことは嫌いだ!
とか、そんなこと考えても売上にはつながらない!
と言い切る経営者も多いと思います。本当に。
会社の存在価値は考えなくてもいいのでしょうか。
存在価値を考えないと、最悪倒産!?
実際、存在価値を考えなくても、ビジネスはできるかもしれません。
しかし、存在価値を考えずに運営するビジネスというものは、言い換えればキャッシュフローを生み出すだけの機械のようなものです。
お金を回し、利益を得る。
ビジネスとして当たり前のことではありますが、利潤追求が目的となっている状態です。
この状態では、会社は、自己の欲求を満たすだけの集団になってしまいます。
その結果、お客様への満足にはつながりにくくなり、ビジネスの質は低下していくと考えられます。
そして、ビジネスはうまくいかなくなり、会社を存続することも難しくなると思います。最終的には倒産です。
存在価値を考えると、重要な判断基準が手に入る
それでは、会社の存在価値を考えてビジネスをする場合はどうでしょう。
会社は、事業を通じてお客様のお役立ちになる、もっと大きく捉えると、事業を通じて社会へ貢献する、そのために存在しているのです。
お客様を満足させることや、社会へ貢献することを明確な目的として掲げている場合、もし、ビジネスがうまく行かなくなった時に、一番に考えることは、どうすればお客様に満足してもらえるか、社会に貢献できるかということです。
お客様基準で判断するため、改善点が明確です。
そして、そのポイントが改善されると、お客様の満足度が上がるため、ビジネスは自ずと回復してきます。
重要なことは、判断基準があるかどうかです。
お客様が満足するかどうかという基準があるだけで、ビジネスが正しい方向に進んでいるかを常に見極めることができます。
それゆえに、会社は事業の形態を変えながらも、事業を継続することができます。
一方、存在価値を考えていないと、ビジネスがうまく行かなくなった時に、何をすべきか、どうやって改善するかの手段を持ち得ていません。
ビジネス継続のためのポイント
このように、会社の存在価値を考えることは、ビジネスがうまく継続できるかどうかの重要なポイントです。
このことを理解した上で、常に存在価値を考えて行動するようにしましょう。
この基準が、会社の行動基準になり、経営の基盤となることを忘れないでください。
会社の存在価値を考えることは、経営理念を明確にすることと同じです。
長く続く会社には、必ずと言っていいほど、経営理念が存在します。
そのことを踏まえ、会社の従業員に対しては、会社の存在価値を常に意識させるようにしていきましょう。