ビジネスを行う際、ビジネスモデルが重要であることは誰もがご存知でしょう。
ビジネスモデルに関して、通常、長期的な視野に立つビジネスモデルを構築することが推奨されます。
それは信頼を通じて顧客を育てていかないとビジネスが長続きしないため、必然的に長期的な視野が必要になるからです。
それに対して、短期的な視点しか持っていないビジネスモデルは否定的に捉えられがちです。
ビジネスは十中八九、失敗するとされていますが、失敗した場合、それは長期的な視野を持てず、短期的な視点でビジネスを行ったからだともっともらしく語られます。
しかし、どんな場合でもこの長期モデル至上主義が正しいとは限りません。
中には短期前提のビジネスモデルで成功しているケースもあるのです。
ここでは、その一例をご紹介します。
ある飲食店ですが、その時流行の商材を扱った飲食店を出来るだけ早くオープンし、2,3か月で一気に初期投資を回収するという短期前提のビジネスモデルを実践している会社があります。
この場合、何度も来店するリピーターを養成する必要はありません。
話題の料理が食べられるということで、流行に敏感なお客さんを取り込めば良いのです。
当然、店は重厚な作りなんて必要ありません。
改装コストは最小限に抑え、一見、それ風に見えたらOKなのです。
これで、初期投資を回収したら、利益が上がる間はそれを続けることで、利益を上げます。
そして、そろそろ利益が上がらなくなった時点を見計らい廃業。
その後、また新しい流行のスタイルで店を作るということを繰り返します。
短期前提で行うまさに逆転の発想と言えそうです。