定年退職した後に、自分の夢のために起業する人もいます。
また、学生生活を送りながら面白そうな事業を見つけ出し、起業する人もいます。
起業は誰でもできる?!
届出を出し、許認可を取れば、誰でも事業を始めることができます。
しかし実際には、そういった手続きに加え、資金調達や人材確保、そして、ビジネスとして使うモノを揃えることが必要になります。
資金が余っている人の中には、個人の趣味程度にビジネスを仕掛ける人もいるかもしれません。そういう人は、資金で困ることもないので、資金を使って、人やモノを動かし、ビジネスを楽しめばいいでしょう。
しかしながら、一般的に、起業しようとする人は、最初からそれほど資金が余っているようなことは、まずありません。
そのため、どこの業界に、どうやって、何を売り、利益を出していくかをしっかりと考え、ビジネスプランにまで具体的に落とし込むことが求められます。
つまり、起業することより、廃業せず事業を継続させていくことの方が、何倍も難しいことなのです。
起業にともなう社会的責任
ここで、重要になってくることは、起業をする限り、何が何でも事業を継続しなければならないということです。
企業活動においては、人を使い、モノとカネを回すため、社会的責任が発生します。
従業員一人一人には生活があります。
企業には給与を安定的に支払う義務が発生します。
また、企業が作り出したモノが、お客様の喜びにつながらなければならないことは当然ですが、万が一、そのモノが原因で、事故や災害が発生すれば、企業側の賠償責任を問われることになります。
企業が作り出すモノにも大きな社会的責任があるのです。
さらに、カネを回して利益を創出し、投資家などに還元することも重要です。
企業活動を行うにあたっては、非常に重い社会的責任が課されていおり、安定的な継続性や発展が求められていると言えるでしょう。
ひとり起業家の大きな間違い?!
「一人で経営しているから、社会的責任なんて関係ない」と考えている経営者もいらっしゃるかもしれませんが、それは大きな間違いです。
一人で事業を起こしたときには、世の中の人に対し、モノなどを供給する対価として、当然お金を受け取るため、社会に貢献することが求められると同時に、社会に迷惑をかけることは断じて許されません。
起業には、社会的に重い責任が伴うことをきちんと認識することが大切です。