小さな会社が何かを売ろう、そのために宣伝しようと考えると、どうしても「文章をどう書くか」という問題がつきまといます。
ここで出会うのが「コピーライティング」という言葉。
本屋さんにいくと、「コピーライティング」というタイトルが入った本が売っています。結講いろいろあります。また、ネット上で検索すると、怪しい(汗)商材みたいなものも見つかります。(もちろん、まっとうなのも沢山ありますが、見極めが難しいですね)
そういうので勉強していくと、聞いたことが無いような用語と様々なテクニックに出会います。
ベネフィットがどうこうとか、ペルソナがどうのとか、、、。実際の所、こなんことを意識してかける人はほとんどいません。それ以外に注意すべきところを覚えておいた方が役に立ちます。
これはそれなりに大事なのですが、それ以前にもっと大切なことがあります。それは、「あなたが読んで欲しい人は、あなたの想像以上に読んでくれない」ということです。
もう、あなたが期待してるようには、読まないし、理解しないわけです。
とすると、誰かに何かを伝えたいトキには、ある程度意識しておかないといけないお作法があります。
1 自分で当たり前のことを当たり前として説明しないで、小学生に説明するくらい柔らかく伝える
よく言われますが、専門家として何かサービスや商品を売ろうとして説明しているのは裏目にできます。そこには、専門家としての「当たり前」の言葉使いや前提を組み込んで、文章を書いてしまうからです。
読む人の多くは、何の前提知識もなければ、まったくあなたの専門分野には知識なんにもありません。
それなのに、聞いたことが無いような用語や概念が次から次へとでてくると、文字面としては読めるけど、内容は一切意味不明という状態に陥ってしまいます。
とすると、「当たり前でしょ」という用語でも、特にカタカナやアルファベットでの用語は詳しく説明してあげる必要があります。
2 ストーリーで伝える
悟は、独立したら経営者たるもの、経営書出見るような大所高所から経営戦略のことを考えていればいいと考えていた。でも、実際に自分が会社を辞めてみると、恐ろしいことに気がついた。
独立初日に悟がやったことは、Amazonでひたすら必要な文房具を注文することだった。文字通り、鉛筆一本から自分で注文しないといけない状況にあることにちょっと新鮮な気持ちになった。
でも、その次に日も、足りないものに気がついて近所の100円ショップにいかないといけないことがあった。だいたい、初めの週は毎日100円ショップにいって、買い足して、夜はAmazonで注文を重ねる日々を過ごしていた。
「めんどくさー」
「これまでは、備品は総務のところでまとめて発注しておいてくれて、普段使うモノは、だいたい在庫があってそこから持ってくれば良かったのに。」
ここからどういう話につなげることも可能でしょう。
例えば、このあと社長の時間の使い方の話もあり得ます。一方で、人の雇用の仕方へ展開してもいいでしょう。外注化のアピールもできます。
はたまた、こういう風に事務所を構えたりするようなスタートはしない方が面倒がなくてもいいですよ、っていう展開もありえそうです。
とにかく、ストーリーは皆大好きで、感情移入してくれやすいので、次の展開につなげやすいと言えます。
3 大事なことは何度も書く
これは簡単な話ですが、結講大事です。
だいたい、あなたが大事だとおもっていることは、一回程度書いても、読み飛ばされています。
あなたが目の前で「これは大事です」って付け加えたり、凄く大きな声で伝えたりすればまだわかりやすいのですが、文章だとそれにも限界があります。
とするならば、くどいくらい何度も伝えてください。この場合には、何度も何度も、表現を変えて書く、ということになります。
これをやるだけで、大事なことが伝わる可能性が高まりますので、是非やってみてください。
4 知らない人が読むことを前提に書く
2で小学生が読むくらいの前提で、ということを書きました。それと似ていますが、もっとここは意識しておくべきポイントなので、独立させて項目化しています。
つまり、知らない人がその文章を読んで理解できるように、詳細に説明をいれておくということです。
言葉の使い方、難しい用語を使わないという前提とともに、全体として知らない人が読んでも、他に参照をすることなく腹落ちするくらいの説明を行う必要があります。
したがって、文章だけで販売につなげようとすると、必然的に長くなります。
文章だけだと難しい場合には、写真を使ったり、場合によっては、動画の説明を付加したりすることもあります。
とにかく、別のサイトに行って調べたり、なにか辞書を参照にしないと理解できないような場所を排除します。あなたの書いた文章を最初から最後まで読むと、「わかる」という状態ができるように伝えることです。
5 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚をふんだんに組み込む
これは、コピーライティングでよく言われるテクニックですが、読み手が頭だけでなく腹落ちするのをサポートするためです。
例えば「肩凝りがなおった」だけですと、字面で頭で理解することになります。
そこに、
「リラックスする、アロマがたかれた空間で、最初の問診が行われます」「普段オフィスなどにいると、空調の音やパソコンの排気音など、気にしていない小さな音がありますが、この施術院では極力そういう音を無くし、施術してくれます」「施術用のベットの堅さはほどよくついつい居眠りしてしまいました」「施術後には、とてもスッキリするハーブのお茶を提供しています。これはオリジナルで作った、スーッとする味でリラックした施術後の時間を愉しんでもらうために考えた香りです」
などなど、いわゆる五感を意識する言葉を入れる事で、読む人の理解度が深まります。
実際にはもっと、様々な気を付ける点があります。しかし、沢山意識してもできなくなると意味がありません。
また、いろいろ武器を手にしても実際には使い方がわからなくなります。今回は、これだけを是非気を付けてもらって、今後の文章作成に活かしてください。
これだけでも、そうとう反応が変化してくると思います。