あらかじめ成功が約束されているビジネスモデルに乗っかって起業する方法があると言ったらあなたは信じますか?
そんなうまい話があるのでしょうか。
それがフランチャイズで独立起業する、と言う方法です。
フランチャイズとは?
フランチャイズは、フランチャイズ本部から商標やノウハウの提供を受けて、加盟店として事業を行う仕組みです。
事業者は加盟金を支払って加盟店となり、売上の中からロイヤリティーを本部に納めます。
自分にノウハウがまったく何もない未経験の状態でも、本部から提供されるリソースを元に開業することができるのがフランチャイズのメリットです。
フランチャイズ本部は再現性の高いノウハウやマニュアルをパッケージしており、原材料や機材の調達、従業員の教育に至るまで指導を受けることができます。
日本全国どの店舗へ訪れても同じ品質の商品、サービスが提供されるチェーン店をあなたもひとつやふたつはご存知でしょう。
フランチャイズに加盟すれば、CMで有名なお店のオーナーになることだって出来るのです。
フランチャイズのデメリット
では、フランチャイズなら誰でも成功できるのかというと、そうは甘くはありません。
フランチャイズにもデメリットがあります。
1.金銭面でのデメリット
ひとつは金銭面のデメリットです。
まず、フランチャイズでの開業には多額の費用がかかります。
加盟金、保証金、手数料、販促費、研修費、設備費、看板費、内装費・・・フランチャイズオーナーになるにはこれらの初期投資を用意しなければなりません。
また、開業後には売上に応じたロイヤリティーを本部に支払い続けなければなりません。
賞味期限切れの廃棄品や万引きなどのロス分も売上に含まれてしまうため、実際の売り上げに比べてロイヤリティーが高率になってしまうケースがあり、利益を残すのはそう簡単ではないのが現実です。
また、なかにはフランチャイズ本部だけが儲かるための詐欺的な会社もありますので、注意が必要です。
2.契約におけるデメリット
もうひとつが契約におけるデメリットです。
基本的に本部の作成した契約約款に従うこととなりますので、契約内容に不利な面があっても受け入れざるを得ません。
確かになんの経験も知識もない状態で開業することができますが、そこにあなたのアレンジを加えるのは極めて難しいということになります。
仕入ルートや販売価格の付け方、従業員の管理、売上金の報告義務など、何もかもがガチガチにがんじがらめに決められています。
こうした制約の中で日々の業務を行うのは耐えられない!という性格の方にはフランチャイズでの開業は向きません。
フランチャイズの今
現在、フランチャイズで開業できる業種は飲食、小売り、サービスと多岐にわたっており、開業資金0円で加盟店になれるフランチャイズやロイヤリティー0のフランチャイズも登場しています。
開業セミナーも積極的に開催されているようです。
小資本起業家にとって魅力が大きいですが、なかには悪徳なフランチャイズもあるようです。
フランチャイズは法人が事業拡張の目的で加盟することもあり、健全なビジネスではありますが、もしあなたがフランチャイズに興味を持ったなら、よくよく調べに調べたうえで検討するようにしてください。