ビジネスは究極的には生き残りをかけた企業間の戦いであるという点に異論はないでしょう。
ビジネスの現場を戦いの場と見た場合、その場がどんな場所なのかと言う問題が出てきます。
つまり、戦って勝てる場所なのか、それとも苦戦が予想される場所なのかということです。
この二つを比べた場合、誰もが勝てる市場で戦いたいと思うでしょう。
もし、苦戦が予想されるなら、敢えてそうした戦場は選ばないほうが得策というものです。
こうした問題を考える際、便利な用語として「ブルーオーシャン」と「レッドオーシャン」という言葉があります。
この言葉を聞いたことがある人もいると思いますし、ビジネス書などに精通している人は内容もよくご存知かもしれません。
この言葉は青い海と赤い海を意味する言葉ですが、このブルーオーシャンというのは競争相手がいない場所のことで、ビジネス市場として考えた場合、未開拓領域と言えます。
何しろ競合がいないわけですから、こうしたブルーオーシャンならば市場で一人勝ちすることもできるでしょう。
これに対してレッドオーシャンというのは競合がひしめいている場所であり、まさに血で血を洗うような戦いが繰り広げられている場所のことです。
歴戦の勇士たちがたくさんいる中、このレッドオーシャンに新規で参入して戦うのは常識的に考えて相当厳しいことがわかると思います。
ですが、実際、ビジネスの現場を見ていると、こうしたレッドオーシャンに大した戦略や強みを持たないのに飛び込んでいく人が後を絶ちません。
その結果はどうなるかと言えば、言わずと知れたことだと思います。
例えば、都市部ではどこでも見られますが、コンビニが乱立している場所に新しいコンビニが参入していることなどを思い浮かべればわかりやすいでしょう。
もし、新規で起業するのであれば、自分の参入する場所は出来るだけブルーオーシャンに絞るべきです。
もし、そうした市場を見つけることができれば、それだけで、生き残りの可能性が高まります。
参入前の市場がどんな市場なのかという見極めは経営者の大事な才覚の一つです。
これを間違えれば、苦難の道を歩むことになりますし、生き残る可能性が低くなることは否めません。
起業前に色々と勉強しておいたほうが良いことはたくさんありますが、経営戦略もその一つです。
経営戦略の一つであるブルー・オーシャン戦略について学んでおくことはビジネスを展開していくうえで、決して無駄にはならないでしょう。