ABCモデルと言って、ビジネスをシンプルに捉えて3つの要素で考えます。
ビジネスモデルの3要素と仕組化
B:BENEFIT 価値
C:CHARGE 課金
どんなビジネスもこの3つの要素に分解して考えることが出来ます。
この3つの要素にあてはめてビジネスモデルを作ると、スムーズにビジネスモデルが構築できるとされています。
うまくいっているビジネスは、この3つ要素を仕組化しています。
価値・・価値(顧客にとっての価値)提供を仕組化する
課金・・お金をいただく方法を仕組化する
この3つの仕組化に成功すれば、ちょっとやそっとでは倒れない強固なビジネスモデルが生み出せます。
集客の仕組化の例
たとえば、集客の仕組化のひとつがインターネットを利用した見込み客のリスト集めです。
電話営業や飛び込み営業は人力になるため、人数が必要になりますし、働ける時間も限られます。
大勢雇えばそれだけ人件費もかかりますし、遠方の顧客へ足を運ぶとなると、時間も交通費もかかるため、それなりの資金が必要となりますし、資金と人材の限界が集客力の限界となります。
一方、インターネットをつかった方法では、最初にホームページを作ってサービスや商品に興味のある人のメールアドレスを集めれば、そのメールアドレスに対してセールを行うことが可能になります。
ホームページは人間と違って休みや睡眠も必要ありませんので24時間365日稼働し続けてくれます。
また、メールは1通でも1万通でも、1回の送信で送ることが可能です。
こうしたメールを1日1通づつ決まった時間に配信するようにセットしておけば、ホームページから見込み客のメールアドレスを取得するたびに自動でメール配信される仕組みができます。
人力に比べて圧倒的にコストも手間もかかりません。
ビジネスモデルの仕組みを知っておくと応用できる
また、集客と価値提供、課金の流れをどうもってくるかでビジネスモデルはまったく変わってきます。
表面的に見えているビジネス(集客・価値)と課金が、はた目からは想像もつかないような仕組みになっているビジネスがたくさん存在しています。
たとえばフリマアプリで有名なメルカリは、スタート時は出品料や販売手数料が0円。(2014年10月より10%の販売手数料がかかるようになりました。)
ユーザーがアイテムを出品したり落札する金額に応じての手数料はメルカリには入りません。
ではメルカリはどのようにしてお金を得ているのでしょうか。
ユーザーが売買したお金は、いったんメルカリが預かり、ユーザーの引き出し手続きに応じて売上代金をユーザーへ振込するようになっています。
この際に、1万円未満の場合は振込手数料250円がかかります。
表面上はメルカリがお金をとっているのはこの250円のみです。
ですがすべてのユーザーが売上代金を引き出すわけではなく、売上をポイントに変換して買い物代に充てるユーザーもいます。
そこで売上金はメルカリに留保されることとなります。
莫大なキャッシュがメルカリにプールされている仕組なのです。
このキャッシュでメルカリは新たなビジネスを作ることもできますし、どこかの銀行に預けているだけでも運用益が出せると言うわけです。
一般のユーザーからは表向きは想像もつかないキャッシュポイントをあらかじめ仕込んであるのです。
起業家はこうしたビジネスモデルの中身、仕組みをたくさん知っておくと、自分のビジネスに応用がききます。
たくさんのビジネスモデルのパターンを知り、引き出しを多く持っておくことをお勧めします。